お知らせ
犬や猫にも虫歯はあるの?!
2017年7月31日
毎年ご好評いただいているデンタルフェアが今年も始まりました。
ワンチャン、ネコちゃんのお口の事情はどうなっているのでしょうか、皆さんご存知ですか?
そういえばウチの子、ヨダレの匂いや口臭が気になってきた、、、というオーナーさんも多いと思います。
口の中を見ると、歯の表面に茶色の歯石がビッシリ…。
匂いの原因は、バイキンの塊である歯石や食べカスの歯垢ですので、これらを取り除くことでリフレッシュすることができます。
「こんなに汚ないのに、虫歯ではないの…?」
実は歯石の中の菌は、死滅しています。そのため炎症を起こす力はもうありません。人の口の中は弱酸性ですが、犬猫は アルカリ性pH8~9とかなり高めです。虫歯菌が繁殖しにくいため、虫歯は少ないのです。猫では無いとも言われています。
逆に歯石が沈着するスピードは早く、犬では3~5日、猫では7日程度と言われています。一度できた歯石は強力なバリアになり歯ぐきの内側では歯周病が進行します。犬猫は3歳以上で80%の子は歯周病といわれています。歯ぐきが後退し、 歯の周りの骨を溶かしてしまい、歯が抜けおちる。これが歯周病の怖さです。だから、動物でも歯磨きなどの歯のケアが大切なんですね。
歯みがきが苦手なコも、ついつい忘れがちなオーナーさんも、普段からお口を触る練習をオヤツなど使いながら、まずは続けることが大切です。ぜひ習慣にしましょう。
当院では、口腔内環境を整えるための酵素入りハミガキペーストや、磨くのが苦手なコ用のフードに混ぜるタイプのものなど、そのコに合ったデンタルケアグッズをご用意しています。ぜひスタッフにお気軽にご相談下さい。
しかし、着いてしまった歯石はなかなか歯磨きでは取れません。そんなコはぜひ、デンタルフェアをご利用ください。麻酔下で眠っている間にピカピカに磨き上げます。
(麻酔処置のため、重篤な疾患やご高齢など麻酔のリスクが高いケースはお受けできないこともありますのでご相談下さい。)